交通事故の一部始終を録画しているはずのドライブレコーダー。事故の詳細を確認したいのに起動しないと、とても焦りますよね。

そこでこの記事では、ドラレコの電源が入らない主な原因と、その対処法をわかりやすく解説します。事故の映像を再生するために、ひとつずつチェックしてみてくださいね。

原因1.ドラレコの充電切れ

ドラレコの電源がつかなくなった場合、まずはバッテリーの状態を確認してみましょう。

ほとんどのドラレコは車のシガーソケットから電力を得ていますが、エンジンが止まっていると供給が途切れます。さらに、ドラレコの内蔵バッテリーはエンジンオフ時も一定時間は動作を続けるため、長時間の駐車後には電源不足になりがちなのです。

対処法:シガーソケットを使って充電する

ドラレコの充電ケーブルをシガーソケットに接続し、車のエンジンを一定時間稼働させてバッテリーを充電しましょう。数時間後、バッテリーが完全に充電されれば、ドラレコは再び正常に機能するはずです。

もしフル充電してもドラレコが動かない場合は他の原因を疑ってみましょう。

原因2.ドラレコ本体の不具合

ドラレコは精密機器であり、高温多湿の環境は本体の故障を引き起こしやすいです。

特に夏場は要注意。車内に長時間放置されたドラレコは、内部の電子部品が熱によりダメージを受けることがあります。

もしドラレコが「触っていられないほど熱い!」と感じる場合、内部の温度が安全基準を超えているサインかもしれません。

対処法:本体を冷ます

ドラレコが熱を持っていると感じたら、本体を冷ましましょう。

車のウインドウ(窓)を開けて風通しを良くするか、エアコンをつけて様子を見てみてください。簡単に取り外しできる場合は車外へ持ち出して、室内の涼しいところに置いておくのもおすすめです。

冷却後もフリーズ・強制終了・エラー表示が起こる場合は、ドラレコ本体が故障している可能性が高いです。

原因3.SDカードの不具合

ドラレコには記録メディアとしてmicroSDカードが使用されますが、SDカードが故障しているとドラレコが正常に動作しないことがあります。

特に長期間にわたり同じSDカードを使用し続けると、カードの劣化やデータの破損が起こりやすくなります。

対処法:別のカードを挿してみる

SDカードを取り出し、別のSDカードを挿入して、ドラレコが正常に起動するか試してみてください。もし新しいカードで問題が解消される場合は、元のカードが故障している可能性が高いです。

使っていたSDカードはデータをパソコンなどに移行させてから、フォーマット(初期化)してみましょう

ただし、フォーマットすると事故の記録も削除されてしまいます。バックアップの際に「SDカードが読み取れない」「フォルダが見つからない」などの場合はご自身で対応するのは難しいので、ドラレコ映像解析サービスに相談することをおすすめします。

原因4.コードの接触不良

ドラレコの電源が入らない主な原因の一つに、電源コードや接続ケーブルの接触不良があります。

一般的にドラレコはシガーソケットやUSBポートを通じて電力が供給されます。ケーブルがねじれたり、正しく接続されていなかったりすると、電力供給が不安定になり、結果として起動しなくなってしまうのです。

対処法:ケーブルの状態を確認する

まずはコードやケーブルが正しく接続口に差し込まれているか確認してみましょう。接続端子を一度抜いて再度しっかりと差し込み、電源が付くか試してみてください。

また、大きな事故ではコードが断線している可能性も考えられます。 損傷が見つかった場合でも、新しいケーブルに交換すれば起動するかもしれません。

原因5.電圧の違い

シガーソケットから供給される電圧とドラレコが対応している電圧が異なると、ドラレコは正常に起動しません。特に自分でドラレコを取り付ける際には、この電圧の違いに注意が必要です。

通常、普通乗用車のシガーソケットは12Vを供給しますが、トラックのような大型車では24Vを使用していることがあります。

また、多くのドライブレコーダーは12Vまたは24Vで動作しますが、USB電源を利用するタイプの場合は5Vで動作します。5Vタイプの場合、シガープラグ内で12Vを5Vに変換して電力を供給するようになっています。

対処法:供給電圧を確認する

ドラレコを設置する際は、ドラレコ本体が指定する電圧とシガーソケットから供給される電圧を必ず確認してください。電圧が一致しない場合は、アダプターを使用して電圧を調整する必要があります。

まとめ

今回はドライブレコーダーの電源が入らない主な原因と対処法を紹介しました。充電切れや不具合・電圧の不一致などいくつかの理由が考えられるため、この記事で挙げた方法を順に試してみてください。

もし「電源は入ったが、映像が再生できない」「ファイルが破損してしまった」といった場合は、データの修復・復元作業が必要になります。

まずは、市販されているデータの修復・復元ソフトを購入してご自身で作業してみることをおすすめします。専門業者に依頼することもできますが、高額な費用がかかるため注意が必要です。

なお、東海DCはデータの修復・復元の専門業者ではございません。また、専門業者をご紹介することもできません。ただ、交通事故に関わる映像に限り、市販されているデータの修復・復元ソフトを用いた作業レベルであれば対応いたしますので、ご自身でPCを用いての復元作業は難しいという方は、一度ご相談ください。

 東海DCは迅速かつ正確に映像を分析し、事故の真相を明らかにすることが可能です。ドラレコの映像を問題解決に役立てたいという方は、ぜひ一度ご相談ください。