交通事故に遭ったとき、ドライブレコーダーの映像は重要な証拠となります。この映像が過失割合や損害賠償の額を大きく左右することもあります。

しかし、ドラレコを警察や保険会社に提出するだけでは、あなたにとって有利な結果につながらない可能性も考えられます。

この記事では、なぜ弁護士ならドライブレコーダーの映像を有効活用できるのか、そのメリットについて説明します。

ドラレコ提出で有利になるとは限らない?

「ドライブレコーダーの映像を警察や保険会社に提出すれば、決定的な証拠になる」と一般的に考えられがちです。確かに、ドラレコがあれば事故の詳細を明らかにしやすく、有利な結果を得たケースも多いです。しかし、必ずしもすべてのケースで有利に働くわけではありません。

映像の品質や状況によっては、証拠としての価値が低下してしまいます。

  • 信号の色が判別できない
  • 相手の車のナンバープレートが映っていない
  • 色調が正確でない(実際の色と異なって記録)
  • 画角が悪く重要な部分が映っていない

専門知識を持たない状態でドラレコを提出しても、あなたの主張が通らないかもしれません。

そのため、事故に遭遇した際には自力で対処しようとせず、弁護士に相談することを強くおすすめします。弁護士は法的な背景を踏まえ、ドラレコ映像をどのように証拠として有効活用できるかを判断し、適切なアドバイスを提供してくれます。

ドラレコを最大限活用!弁護士に依頼するメリット

交通事故に遭ったら、ぜひ弁護士に相談してください。ドラレコを活用してスムーズに問題解決に導いてくれるはずです。

ここからは、事故後の対応を弁護士に依頼するメリットを紹介します。

ドラレコなどから事故状況を調査してくれる

交通事故が発生した瞬間、多くの場合、何が起こったのかよく分からない状態でしょう。事故の衝撃で記憶が曖昧になることはよくあり、自分では正確に覚えているつもりでも、相手の話と矛盾することも少なくありません。

そんな時でも弁護士に相談すれば、ドラレコを含めたさまざまな資料を収集し、真実を明らかにしてくれます。

  • ドライブレコーダーの映像
  • 実況見分調書
  • 交通事故証明書
  • 医師の診断書
  • 近隣の防犯カメラ映像

例えばドラレコの映像が不鮮明な場合でも、弁護士が調査の一環として専門業者に解析を依頼してくれるので、ご自身で証拠を集めたりする必要がないのです。あなたは身体的・精神的な治療に専念できますよ。

適切な慰謝料を請求してくれる

保険会社が提示する示談金が不当に低い場合、「自力で交渉してみよう」と考える方もいますが、あまりおすすめできません。保険会社は交渉のプロであり、法律の専門知識を持たずに交渉に臨んでもあまり良い結果は望めないでしょう。

しかし弁護士が介入すると、状況は大きく変わります。弁護士は法律的な知識を駆使して、適切な慰謝料を交渉します。特に、事故がドライブレコーダーにしっかりと記録されている場合、その映像を証拠として過失割合の明確な主張が可能になります。

実際、慰謝料だけでなく休業損害や逸失利益など、保険会社が初期に提示した金額よりもはるかに高い補償を得たケースが多くあります。事故による精神的な苦痛や経済的な損失からできるだけ早く回復するためにも、専門家である弁護士のサポートを受けてください。

ドラレコを提出すべきか判断してくれる

実は、ドラレコを警察や保険会社に見せることは義務ではありません。提出したほうがよいか、事前に弁護士に確認したほうがベターです。

例えば、あなたは小さな接触事故だと思っていたものの、映像を見ると「もっと大きな衝撃だった」「記憶と違う動きをしていた」ということも…。想定外の高い過失割合が認定されるかもしれません。

弁護士は証拠を収集した上で、ドラレコ映像を提出することがあなたにとって有利か、あるいは不利かを的確に判断してくれるでしょう。

特約を使えば弁護士費用の自己負担は原則なし

「弁護士に相談したいけど、費用が高くつくのが心配…」と不安に思っているかもしれません。そんなときに役立つのが「弁護士費用特約」です。

これは自動車保険に用意されている特約で、弁護士への報酬や訴訟にかかった費用を最大で300万円までカバーしてくれるという内容です。多くのケースで、ほぼ0円で弁護士に依頼できます。

保険会社によって条件は異なるため、詳しくはご自身の契約内容を確認してくださいね。

まとめ

事故に遭遇した際、ドライブレコーダーが捉えた映像は貴重な証拠となり得ます。この映像を最大限に活用するために、専門知識を持つ弁護士の力を借りましょう。弁護士は事故の詳細を明らかにし、あなたにとって有利な結果を導き出すためにサポートしてくれるはずです。

弁護士費用について心配される方もいるかもしれませんが、「弁護士費用特約」を使えば、ほぼ自己負担なしで依頼できます。

なお、弁護士と合わせて東海DCのドラレコ映像解析サービスを利用すると、事故の状況をより正確に把握できます。事故に巻き込まれたときは一人で解決しようとせず、専門家への相談を検討してみてください。