ドライブレコーダーは事故やトラブルの映像を残せるけど、本体も取り付け費用も高いし、そこまで頻繁に運転しない…。
そんなとき、「スマホで代用できないかな?」と考えますよね。
結論から言うと、スマホをドライブレコーダーとして使うことは可能です。
ただし、ポイントをおさえないと「肝心なときに録画されていなかった!」なんてことにも。
この記事では、スマホをドラレコとして使うメリットや方法・注意点をわかりやすく解説していきます。
スマホをドライブレコーダーとして使うメリット

まずは、スマートフォンをドライブレコーダーとして使うことに、どんな利点があるのかを見ていきましょう。
ほぼ無料で始められる
ドラレコ本体だけでも数万円と高価ですし、取り付けを業者に頼めばさらに費用がかさみます。
でも、持っているスマホを使えば、本体購入費用はゼロ。
録画用のアプリも無料のものが多く、スマホを固定するホルダーも100円ショップなどで手軽に手に入ります。
特に「月に数回しか運転しない」「ちょっと録画できればいい」という方にとっては、嬉しいのではないでしょうか。
設定・操作が簡単
スマホなら、専用アプリをインストールして、録画ボタンをタップするだけ。面倒な初期設定や複雑な操作はほとんどありません。
アプリによっては、事故の瞬間や急ブレーキなどを自動で検知して映像を保存してくれるものもあり、安全運転をサポートしてくれる機能がそろっています。
「機械は苦手…」という人でも、迷わず使いこなせるでしょう。
取り付けやすい、複数台でもOK
ドラレコは、、一度取り付けると外すのが大変だったり、車を変えるたびに付け直すのが面倒だったりしますよね。
でも、スマホなら取り付けも取り外しもとても簡単。
エアコンの吹き出し口に挟むタイプや、吸盤で固定するタイプ、クリップ式で挟むタイプなど、ホルダーの種類も豊富です。
車を複数台持っている方や家族で車を共有している場合でも、スマホ1台あればどの車にもすぐ対応できるのが大きなメリットです。
スマホをドライブレコーダーとして使う方法

ここでは、スマホをドライブレコーダーとして使うための基本的なステップをご紹介します。
ステップ1.アプリをインストールする
まずはスマホに、ドライブレコーダー専用のアプリを入れます。
iPhoneを使っている方はApp Store、AndroidならGoogle Playで「ドラレコ」などで検索すれば、たくさんの候補が見つかります。
無料でも使えるアプリが多く、「衝撃を感知して自動で録画」「走行ルートを記録」「速度や走行距離を表示」など、機能もバラエティ豊か。
「どんな機能があったら安心か?」を考えてみてください。
ステップ2.スマホホルダーにセットする
スマホをただダッシュボードの上に置くだけでは、運転中に揺れて映像がブレてしまい、いざという時に使いものにならないことも。
そこで活躍するのが、車載用のスマホホルダーです。
前方の道路や車のナンバープレートがはっきり映るように、スマホの角度や位置を調整しましょう。
ステップ3.録画を開始する
運転を始める前に、忘れずにアプリを起動して録画をスタートしましょう。
「録画したつもりだったのに、できていなかった…」なんてことがないように、出発前のルーティンとして録画ボタンの確認を習慣にしておくのがおすすめです。
ステップ4.録画を終了する
運転が終わったら、録画終了ボタンをタップします。
映像はアプリ内やスマホ本体のストレージに保存され、走行ルートや速度などの情報も一緒に記録されていることが多いです。
事故やトラブル時には証拠になるので、データをうっかり消さないよう、バックアップを取っておくと安心です。
スマホをドライブレコーダーとして使う際の注意点

ここでは、スマホをドラレコとして活用するうえで気をつけたいポイントをご紹介します。
高温でアプリが落ちる
スマホで録画を続けていると、カメラがずっと動いている状態になるため、本体が熱を持ちやすくなります。
特に夏場の車内は想像以上に高温になりやすく、直射日光が当たる位置にスマホを設置していると、あっという間にオーバーヒートすることも。
本体が熱くなりすぎると、アプリが強制終了したり、スマホ自体がシャットダウンしてしまったりすることがあり、録画が途中で止まってしまう原因になります。
日陰になる位置やエアコンの風が当たる場所に設置するなど、熱対策も意識しましょう。
バッテリーの減りが早い
スマホで録画を続けていると、どうしてもバッテリーの減りが早くなります。さらにGPSを併用していると、電力消費は一気に加速します。
常に充電しながら使うのが基本ですが、外出先で充電が切れてしまうと、録画はもちろん、スマホの他の機能まで使えなくなってしまうことに。
メインで使っているスマホではなく、サブ機や古い機種をセットするのがおすすめです。
速度に誤差が生じやすい
ドラレコアプリでは、走行中の日時や位置、距離、速度などの情報を取得できるものもあります。ただし、速度は誤差が出やすい点に注意が必要です。
事故にあった場合、速度は過失割合の判断材料になるため、より正確に測定できるドラレコを使うほうが安心です。
まとめ
ドラレコアプリを使えば、スマホでも簡単に録画ができて、コストもほとんどかかりません。「出先でドラレコが故障してしまった」「短時間だけ録画したい」といった場面では、代用してもよいでしょう。
ただし、熱やバッテリー切れなどで録画に失敗しやすいのも事実です。
「確実に記録を残したい」「証拠として提出したい」という方には、やはりドライブレコーダーを設置することをおすすめします。