交通事故に遭遇すると、頭が真っ白になってしまいますよね。何が起こったのか分からず、警察や保険会社にうまく説明できないかもしれません。

そのような時でも、ドライブレコーダーは事故の瞬間をしっかり映像に残してくれています。事故の状況を正確に伝え、相手の過失を第三者に証明するためにぜひ活用してください。

そこで今回は本体、パソコン、スマホ、テレビなど、さまざまなデバイスでのドラレコ映像の再生方法を紹介します。

本体(液晶画面)で再生する方法

ドラレコの映像を確認する方法で手軽なのは、本体の液晶画面を使う方法です。ドライブレコーダーの機種によって操作方法は異なりますが、基本的な流れは以下の通りです。

  1. ドライブレコーダー本体の「メニュー」ボタンを押す
  2. 表示されるメニューから「ファイル再生」を選択する
  3. 録画された映像が再生される

メリット:その場で映像を確認できる

この方法は、事故直後に何が起きたかをすぐに確認したい場合におすすめです。追加の機器や接続が不要で、特別な準備や知識がなくても簡単に利用できるのも助かります。

デメリット:画面が小さく、見にくい

液晶画面が小さいため、細部を確認するのは難しいかもしれません。特に暗い場所での映像や動きの速いシーンでは「見づらい」と感じるでしょう。重要な証拠を見逃さないために、他の方法でも映像をチェックしたほうがよいです。

ナビゲーションで再生する方法

車に搭載されているナビゲーション(カーナビ)を使ってドラレコ映像を再生する方法もあります。

ドラレコとナビゲーションが接続されていれば、microSDカードを取り出す必要がなく、そのままナビゲーション画面で映像を確認できます。

メリット:カードが破損しにくい

microSDカードはとても破損しやすく、無理やり抜き差しすると「ファイルやフォルダが見つからない」「デバイスに認識されない」などのトラブルが発生してしまいます。これでは、大事な映像が確認できません。

しかし、カーナビと接続する方法ならカードの取り外しをしなくてもよいので、データ損傷のリスクを避けられます。

デメリット:車内利用に限定される

車内での利用に限定されるため、車の外や複数人で映像を確認したい場合には不便です。この場合は、別のデバイス(例えばスマートフォンやパソコン)を使用する必要があります。

パソコンで再生する方法

ドライブレコーダーの映像はパソコン(PC)でも簡単に再生できます。

  1. ドラレコに挿入されているSDカードやmicroSDカードを取り出す
  2. パソコンのカードスロットに挿入する
  3. カード内のフォルダを開き、ファイルを選ぶ

ほとんどの場合、動画はMP4またはMOV形式かと思いますので、パソコン標準搭載のプレイヤーで再生可能です。

※一部のドラレコでは専用のビューアーソフトをインストールしなければ映像を再生できないことがあります。この場合、事前に対応するソフトウェアをダウンロードし、インストールしておく必要があります。

メリット:一時停止などの機能が使える

パソコンなら、大画面かつ高解像度で映像を再生できます。また、映像の一時停止やスローモーション再生、ズームなどの機能も使用可能です。

映像の細部まで確認できるので、事故の状況を第三者に伝えたい場合に適しています。

デメリット:スペックによっては再生できない

パソコンの性能(スペック)によっては、映像の再生がスムーズでない場合があります。

特に高解像度の映像や長時間の録画ファイルを再生する場合、パソコンのメモリや処理能力が十分でないと、再生中にカクついたり、フリーズしたりしてしまいます。

スマートフォンで再生する方法

最近のドラレコの中には、Wi-Fi通信に対応しているモデルも多くあります。専用アプリをスマホやタブレットにダウンロードしておくことで、SDカードを抜き取らずに映像を確認できます。

メリット:外出先でも再生可能

この方法の大きな利点は、移動中や外出先でも手軽に映像を確認できる点です。例えば、事故現場で警察や保険会社の担当者にその場で映像を見てもらえるので、状況説明がスムーズに進みます。

デメリット:接続状況によって再生できない

Wi-Fi接続が安定していないと映像の再生が途切れることがあり、重要な部分を見逃す可能性があります。さらに、スマホのバッテリー消耗が激しくなることもあるため、長時間の再生には注意が必要です。

テレビで再生する方法

加害者や警察・保険会社と一緒に事故の映像を確認したい場合は、テレビでの再生がおすすめです。ドラレコとテレビを接続(ビデオ入力端子を利用)して、映像を表示します。

メリット:複数人で確認しやすい

テレビの大画面なら、複数人で同時に映像を確認できるため、関係者と情報を共有しやすいです。細かい状況や相手の動きも見やすく、事故の全体像をしっかりと把握できる点もメリットです。

デメリット:ケーブルが必要

テレビとドラレコの入力端子と出力端子が一致しない場合、変換アダプターやケーブルを購入する必要があります。また、テレビによっては設定が複雑なので、初めて接続する際には手間がかかるかもしれません。

まとめ

今回はドライブレコーダーの映像を再生する方法を紹介しました。それぞれメリット・デメリットがありますので、状況に応じて最適な方法を選んでください。

もし、「なぜか再生できない」「映像が乱れている」などの問題が発生した場合は、ドラレコ映像解析サービスを利用することをおすすめします。

東海DCはドラレコの映像解析に豊富な実績があり、迅速かつ正確な解析を行います。映像を活用して示談交渉や裁判を有利に進めたい方は、ぜひ東海DCにご相談ください。