交通事故に遭ったのでドラレコの映像を確認したら、日時がずれていることに気づいた!

そんな時「時間は合っていないけど、信号の色ははっきり映っている…」「この記録を証拠として提出していいのだろうか?」と不安に感じるでしょう。

この記事では、そんな不安を解消するために、ドラレコの日時がずれてしまう原因と、映像の証拠能力についてわかりやすく解説します。安心して事故対応ができるよう、ぜひ参考にしてください。

ドラレコの日時がずれる主な原因

ドライブレコーダーは通常、GPS信号を利用して日時を自動的に更新しています。

ただ、状況によっては正しい日時が表示されないこともあります。ここでは、主な原因をいくつか見てみましょう。

バッテリーが切れた

ドラレコの日時がずれる原因のひとつに、内部バッテリーがあります。

車のエンジンがかかっている間はバッテリーが常に充電されているのですが、エンジンを切ると車からの電源供給がストップしてしまいます。このとき、バッテリーが日時データを保つ役割を果たしますが、バッテリーが切れると日時がリセットされてしまうことがあるんです。

そのため、一度ドラレコを1〜2時間ほど通電して、バッテリーをフル充電してみてください。

タイムゾーン設定が誤っている

ドラレコのタイムゾーン設定をミスしていませんか?

機種によって詳しい手順は異なりますが、「環境設定」や「システム設定」で「タイムゾーン」を確認してみてください。

例えば、中国標準時に設定されていると、日時が1時間ずれて表示されてしまいます。正しいタイムゾーン=日本標準時(+9時間)に修正してください。

事故の衝撃で故障した

事故前には問題なく動いていたのに、事故後に日時が正しく表示されないという場合は、ドラレコに異常が発生しているかもしれません。

例えば、事故の衝撃でケーブルが断線したり、ドラレコ内部の部品が壊れたりしたケースが考えられます。

ドラレコが故障してしまった場合でも、microSDカードが無事なら記録された映像は確認できる可能性が高いです。ただし、エンジンを止め、ドラレコの電源が切れている状態でmicroSDカードを抜かないと、中のデータが破損する恐れがあります。取り扱いには十分ご注意ください。

日時がずれたドラレコの証拠能力は?

ドライブレコーダーの映像は、事故の際の重要な証拠として使えます。しかし、記録された日時が違っていると、信頼性が下がってしまうかもしれません。

ここから具体的なシーンを挙げて説明していきますので、参考にしてみてください。

重要な部分が記録されている場合

ドラレコの映像は、特に当事者間で意見が食い違う場合に役立ちます。

例えば、交差点を青信号で通行中に、横から信号無視をしてきた車とぶつかったとしましょう。「相手が信号を無視したから事故が起きた」とこちらが主張しても、相手が「いや、こちらが青信号だった」と反論してきたら、話し合いだけでは決着がつきません。

しかし、ドラレコの映像で信号の色が確認できれば、事実を明らかにすることができます。この場合、日時が正確でなくても、映像自体が有力な証拠となる可能性が高いです。

相手が認める場合

ドラレコの日時がずれていても、訴訟相手や裁判官が証拠として認めてくれるなら問題ありません。例えば、後続車の不注意による追突事故では、後方カメラ(リアカメラ)の映像が決定的な証拠になり、相手が過失を認めるでしょう。

ただし、日時の違いを理由に、証拠としての価値を否定してくる可能性もあります。

そこで、映像をそのまま警察や保険会社に提出する前に、映像解析サービスを利用することをおすすめします。映像解析サービスは事故の真相を明らかにして書類にまとめてくれるため、証拠の信頼性を高めることができます。

偽造・捏造が疑われた場合

ドラレコの映像は、事故の状況を示す客観的な証拠となります。しかし、デジタルデータであるため、データの改ざんが疑われることもあります。

もし偽造・捏造された映像だと判断された場合、裁判官の心証が悪くなり、証拠としての価値は大きく下がってしまいます。日時が不自然に操作されている場合も同様です。

そのため、映像を再生してから時間のズレに気づいたとしても、自分で修正や編集をしないようにしてください。おすすめは、ドラレコ映像解析サービスに依頼して、日時以外の重要な事実を明確にしてもらうことです。

まとめ

ドラレコの日時がずれていると証拠能力が低下することもありますが、事故の状況が明確であれば、映像自体が有効な証拠となります。

もし正確な日時が記録されていないことに気づいたら、ドラレコ専門の解析サービスを利用して、証拠としての価値を高めるのがおすすめです。

東海DCでは映像内容を現場見取図に正確に反映した「事故状況図」を作成しています。当社が提出した資料に対して反論がきた場合も、最後まで対応いたします。

ドラレコ映像を活用して事故問題を解決したい方は、ぜひ一度ご相談ください。