交通事故に遭って、「ドライブレコーダーを警察や保険会社に提出しよう」とお考えの方へ。
ドラレコは自分でも取り外せますが、やり方を間違えると本体やSDカードにダメージを与えてしまうことがあります。大切な事故映像が再生できなくなるなんてことになったら、大変ですよね。
この記事では、そんなトラブルを避けるために、ドラレコを安全に取り外す方法やポイントを分かりやすく紹介します。
ドラレコ本体の取り外し方(タイプ別)
ドラレコの取り外し方法は、設置方法によって異なります。主なタイプについて説明しますので、自分の車に合った方法を選んでください。
粘着テープで設置している場合
ドラレコは両面テープで車体(ガラス)に取り付けている方が多いですよね。カー用品店などで販売されている「テープ剥がし剤(シールはがし)」を使うとスムーズに取り外せます。
使用方法は商品にもよりますが、以下を参考にしてください。
- ヘラに剥がし剤をつけて、テープの部分にしっかり浸透させます。
- 数分放置してから、フロントガラスとドラレコの間にヘラを差し込みます。
- ガラス面に傷をつけないように注意しながら、少しずつ両面テープを剥がしていきます。
- 剥がし剤や粘着剤が残らないよう、柔らかい布で拭き取ります。
ガラスに直接スプレーすると液だれしてしまうため、ヘラに付けてからテープに浸透させるようにするのがポイントです。剥がしている最中も、ティッシュペーパーや布でこまめに拭き取るとよいでしょう。
吸盤で設置している場合
吸盤で取り付けるタイプのドラレコは、初心者でも簡単に設置できるため人気があります。設置の際、吸盤固定レバー(ロック)を倒して吸着力を高めていると思います。ドラレコを取り外したい場合、まずその吸盤固定レバーを外してください。
そして吸盤についている二重リングやつまみ部分を引っ張ります。無理に引っ張るとちぎれてしまうことがあるので注意が必要です。吸盤に手を添えながら、ガラス面から浮かせるようにして取り外しましょう。
特に長期間設置している場合は、吸着力が増して剥がしにくくなりますので、慎重に作業しましょう。吸盤の跡が残った場合は、柔らかい布で拭き取るときれいになりますよ。
ルームミラーに設置している場合
ドラレコをフロントガラスの右手上部に取り付けるのが難しい場合や、ドラレコの存在感が気になる方は、ルームミラーに設置しているかもしれません。
ルームミラーにかぶせるように設置されたドラレコは、ルームミラーのカバーを外せば簡単に取れますよ。取扱説明書には設置方法とともに外し方も記載されているはずなので、確認してみてください。
一方、ミラー一体型ドラレコの場合は、取り付けの際に業者に依頼した可能性が高いです。このタイプは、取り外しも業者に依頼するのが安全です。
ドラレコを取り外す際のポイント
ドラレコを力任せに外そうとすると、取り付け部分や配線・SDカードが壊れることがあります。「本体が破損してしまった」「映像が再生できなくなってしまった」といったトラブルを避けるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
難しそうなら業者へ依頼する
ドラレコを自分で装着した方は配線の扱いもわかるかと思いますが、そうでない場合は慎重に行う必要があります。よく分からないままケーブルを触ると、配線や本体が故障したり、事故映像が消えてしまったりする可能性があるためです。
少しでも不安に思うなら、ディーラーや整備工場・カー用品店などに依頼しましょう。費用は1万から2万円程度かかりますが、確実に安全に取り外してもらえます。
映像確認だけならカードを抜けばOK
ドラレコの映像を確認したいだけなら、本体を外す必要はありません。
車のエンジンを止めた後、ドラレコについているmicroSDカードを抜き取れば大丈夫です。パソコンなどに接続すれば、すぐに映像を確認できます。
カードを抜く際には、ドラレコの電源が確実にオフになっていることを確認してください。電源が入ったままだと、カードが壊れたりデータが消えたりなどの不具合が起きるかもしれません。
ドラレコを破損しても解析可能
液晶ディスプレイなどに変に力を入れてドラレコを壊してしまっても、映像データ自体は無事であるケースが多いです。自分のパソコンで再生できなくても、専門家に任せれば対応できるかもしれません。
本体やSDカードを専門業者に渡して、映像の分析・解析をお願いしましょう。事故映像は重要な証拠ですので、諦めずに相談してみてください。
まとめ
今回はドラレコを安全に取り外す方法やポイントを紹介しました。
まずは、自分の車にどのように設置されているかを確認し、丁寧に取り外していきましょう。配線も関係しますので、自分で対処しきれないと思ったら、無理せずカー用品店などに依頼しましょう。
また、事故解決のために映像を用いる場合は、映像解析サービスの利用も検討してみてください。東海DCなら高度な解析技術を用いて事実を浮き彫りにすることができます。事故の映像をフル活用するために、ぜひ一度ご相談ください。