ドライブレコーダーの液晶画面に異常が出ると焦ってしまいますよね。
「このまま映像が記録されないのでは?」「事故やトラブルのときに証拠として使えなくなったらどうしよう」といった不安が頭をよぎる方も多いでしょう。
そこで今回は、ドラレコの画面が砂嵐のように乱れてしまう原因と対処法について、わかりやすく解説します。
ドラレコ画面が砂嵐になる原因
ドライブレコーダーの液晶画面が突然「砂嵐」状態になると、運転中でも気が気ではありませんよね。
画面が正しく映らない現象にはいくつかの原因が考えられますので、一つひとつ見ていきましょう。
ドラレコ本体が故障した

ドラレコは繊細な電子機器であり、高温多湿や直射日光に弱いのが特徴です。一般的な動作温度はマイナス10℃〜60℃で、この範囲を超える環境では内部の基盤や液晶パネルに大きな負担がかかります。
特に夏場の車内は70℃を超えることもあり、熱によって電子部品が劣化したり、液晶が変色・表示不良を起こして砂嵐のような画面になってしまうのです。
SDカードが正しく差さっていない
ドラレコは、映像データをmicroSDカードやSDカードに記録して保存しています。
そのため、SDカードが正しく差し込まれていなかったり、認識されていない場合、映像信号を処理できずに砂嵐のような表示になることがあります。
また、SDカードは書き込みを繰り返すことで徐々に劣化していきます。長期間同じカードを使用していると、読み書きエラーや録画不良が発生することもあるため、定期的に交換を検討しましょう。
電源供給が安定していない

ドラレコは、車のエンジン始動と同時に電源が入り、エンジン停止とともに自動で電源が切れる仕組みになっています。内部バッテリーを搭載しているタイプも、走行中に車のバッテリーから電力を受け取り充電されます。
本体と電源コードの接続が緩んでいたり、シガーソケットの接触が悪かったりすると、電力供給が不安定になり、映像信号が途切れてしまうのです。
電波干渉が起こっている
車内のカーナビ、テレビ、ラジオなどが発する電波が、ドラレコに影響を与えるケースも少なくありません。電波干渉により、画面が乱れるだけでなく、録画機能が正常に動作しなくなることも考えられます。
ドラレコ画面が砂嵐になった場合の対処法
ドライブレコーダーの画面が砂嵐状態になった場合、どうしたらいいのでしょうか?簡単にできる対処方法から紹介しますので、順番に試してみてください。
ドラレコを冷ます
本体が熱を持っている場合は、一旦冷やして様子を見ましょう。
車内温度が高い場合は窓を開けて風通しを良くし、取り外し可能な機種であれば車外へ持ち出してください。
また、「ドラレコ対応のサンシェードで直射日光を遮断する」「ヒートシンクをドラレコに取り付ける」といった方法も有効です。
以下の記事では、ドラレコとサンシェードを併用する際のポイントをまとめています。あわせてご覧ください。

SDカードを再度差し込む
microSDカードやSDカードを抜き、奥までしっかり差し込んでみてください。ただ接触が悪くて、ドラレコが認識できないだけかもしれません。
何度か差し込んでも変わらない場合は交換やフォーマットを検討したほうがよいでしょう。
SDカードを交換する
SDカードには「書き換え回数の上限」があり、長く使い続けると少しずつ劣化して寿命を迎えます。
特にドラレコのように常に録画を続ける(上書きする)機器では、負荷がかかりやすく、安価なカードだと早めに使えなくなることもあります。
映像が乱れる、録画が途切れるといった症状が続くときは、SDカードを新しいものに交換してみましょう。64GBクラスなら1,000〜2,000円で手に入るので、定期的に替えることをおすすめします。
電源プラグを挿し直す
ドラレコの画面が砂嵐になるときは、電源まわりがうまくつながっていないことがあります。シガーソケットの電力が弱かったり、プラグがゆるくなっていると、映像が途切れたり画面がチラつく原因に。
いったん本体の電源を切って、シガーソケットのプラグを抜き、しっかり奥まで挿し込んでみましょう。接触が直るだけで、映像が元に戻ることもよくあります。
それでも直らない場合は、ケーブルの断線やソケット側の不具合も考えられるので、別の電源ケーブルやソケットで試してみましょう。
電波干渉対策をする
電波による影響が考えられる場合は、ノイズフィルター(別名フェライトコア)を使用することで解消できる可能性があります。
ノイズフィルターは、ドラレコの配線に取り付けるだけで電波干渉を防ぐことができる便利なアイテムです。Amazonでは約1,000円で販売されています。
応急処置としては、配線にアルミホイルを巻きつける方法もあります。見た目を気にしない方には手軽でおすすめです。
初期化する

電源を入れ直しても改善しない場合は、SDカードの初期化(フォーマット)を試してみましょう。
ドラレコ本体のメニュー画面から、「カード初期化」や「フォーマット」といった項目を選びます。録画データはすべて消去されるので、必要な映像は事前にバックアップを取っておきましょう。
SDカードを定期的にフォーマットしておくことで、データの断片化や書き込みエラーを防ぎやすくなります。目安は1〜2週間に一度です。
以下の記事ではフォーマットする際の注意点を説明していますので、あわせてチェックしてみてください。

また、機種によっては本体そのものの初期化を推奨している場合もあります。その場合は設定や録画モードなどもリセットされるため、取扱説明書を確認してから実行するようにしましょう。
メーカーへ連絡する
上記の方法を試しても改善しない場合は、ドラレコ本体の修理が必要かもしれません。メーカーや販売店に相談しましょう。
お問い合わせの際は、製品本体や保証書を手元に準備しておくとスムーズです。以下は主なメーカーの問い合わせ先です。
| メーカー | 電話番号 | 受付時間 |
| セルスター | 0570-006867(ナビダイヤル)、0120-75-6867 | 9:00~18:00(土日祝、休業日を除く) |
| コムテック | 0800-200-5654(無料)、0561-56-1814(有料) | 10:00~17:00(土日祝、休業日を除く) |
| ユピテル | 0120-998-036(音声ガイダンス:1) | 9:00~17:00(土日祝、休業日を除く) |
| JVCケンウッド | 0120-2727-87、0570-010-114(携帯からはナビダイヤル) | 月~金 9:30~18:00土 9:30~12:00、13:00~17:30(日祝、休業日を除く) |
| トヨタ | 0800-700-7700 | 9:00~18:00(年中無休) |
まとめ
この記事では、ドライブレコーダーの液晶画面が砂嵐状態になる原因と、具体的な対処法について紹介しました。
画面が乱れる主な原因は、本体の故障やSDカードの不具合、電源供給が不安定、電波干渉などが挙げられます。
そのまま放置してると、事故やトラブルの証拠を残せないリスクがあります。
万が一、事故に遭った時に乱れた映像しか残らなかった場合は、専門的な解析をおすすめします。ドラレコの映像は、事故の過失割合を決める重要な証拠となることも。
たとえ「画質が粗い」「映像が判別しにくい」といった場合でも、東海DCの解析サービスなら、高度な画像解析技術を用いて見やすく補正し、証拠資料として提出可能な形に整えます。困ったときはぜひ一度ご相談ください。
