少し前になりますが、東名高速で起きた事故が、ニュースで大きく取り上げられました。

サービスエリアで注意されたことに激高した男が、その注意してきたワゴン車を追いかけて<極端に接近したり前に割り込んだりといったあおり運転を繰り返し、さらに追い越し車線でこの車がワゴン車の前に止まり、進路を塞ぎ停車させたことで、他車による追突事故を誘引して、死亡事故が引き起こされました。

この事故状況を明らかにしたのが、当時の状況を映していたドライブレコーダーの映像でした。これは当事者の車両ではなく、当時通行していた車両に搭載されたドライブレコーダーの映像です。

この事故が報道されたことで、ドライブレコーダーを購入される方が増えたというニュースも報じられました。

確かに、煽り運転や故意の進路妨害をしてくる車両に対して、ドライブレコーダーの映像が事故後の交渉で大きな威力を持つことは言うまでもありません。

しかしながら、一番重要なのは事故に至らないようにすることです。煽られたり妨害されたりしても、決して感情的にならず冷静な運転をしてください。そしてできる限り関わらないようにし、その車両から離れるよう努めてください。

今回の事故で、マスコミが類似の事故を多数報じていますが、こういった事故は頻繁に発生しており、私自身、何度もこの類いの事故の調査に関わってきました。

正常な運転していても、一定の確率でこういった危険な運転をしてくる方に遭遇します。しかし、繰り返しますが、そういったときこそ冷静に判断して、事故に至らないようにしたいものです。