【ドラレコ】 日付がリセットされる!原因と対処法【1月1日】

ドライブレコーダーの日付が「1月1日」にリセットされてしまうと焦りますよね。電源を入れるたびに日付設定の画面が表示され、「またか…」「なんで直らないんだろう?」と頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。

特に、事故やトラブルの証拠として提出したい場合は、正確な日付や時刻が記録されている必要があります。

そこで今回は、ドラレコの日付がリセットされる原因と対処法をわかりやすく解説します。

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阿部友保 (あべともやす)

2002 〜 2017 年、交通事故専門の調査会社で10,000件以上に関わる。調査マニュアルの作成や調査員の育成に加え、事故解析や証拠資料作成など、交通事故訴訟に関わる業務を担当。
2017年より独立開業し、2022年に株式会社東海DCを設立。交通事故鑑定・ドライブレコーダー・防犯カメラの動画・画像解析のプロフェッショナルとして活動中。

ドラレコの日付がリセットされる原因

ドラレコの日付を設定しても、デフォルトに戻ってしまう原因はいくつか考えられます。

  • 内蔵バッテリーが充電されていない
  • 内蔵バッテリーが劣化した
  • GPS機能を内蔵していない
  • 時刻設定を間違えた
  • ソフトウェアバージョンが古い

ひとつずつ見ていきましょう。

内蔵バッテリーが充電されていない

ドラレコの内蔵時計は、小型の内蔵バッテリーから供給される待機電力で動いています。しかし、走行距離が短くエンジンをかける時間が少ないなどの場合、十分に充電されないことがあります。

その結果、ドラレコが電源を切った後に時計の動作が維持できず、日付がリセットされてしまうのです。特に、車を長期間使わなかった場合はこれが原因と考えてよいでしょう。

内蔵バッテリーが劣化した

ドラレコ内蔵バッテリーの寿命は、2年から4年ほどとされています。特に駐車監視機能が搭載された製品はバッテリーへの負担が大きく、さらに寿命が短くなります。

内蔵バッテリーが劣化している場合、電源を切るたびに日時設定がリセットされるだけでなく、最悪の場合、録画自体が行えなくなることもあります。

GPS機能を内蔵していない

ドラレコはGPS信号を受信することで、日付や時刻を自動的に補正します。

つまり、GPS機能が内蔵されていない機種では、手動で「日時設定」を行う必要があります。

設定方法は機種によって異なるため、取扱説明書を確認して設定してみてください。

時刻設定を間違えた

日付は正しいのに時間がずれている場合、原因は「標準時刻設定」のミスかもしれません。

例えば日本標準時(JST)ではなく、中国標準時(CST)に設定されている場合、1時間の時差が生じます。

ソフトウェアバージョンが古い

バッテリーが正常に動作していても、ドラレコ自体のソフトウェアやファームウェアが古い場合、設定が正しく保存されないトラブルがよく起こります。

日時以外にも「画面操作できない」「撮影できない」などの不具合が起こっているなら、更新を検討したほうがよいでしょう。

日付がリセットされた場合の対処方法

ドラレコを起動するたびに日時を設定し直すのは、本当に手間がかかりますよね。

ここでは対処法を解説しますので、問題を根本から解決していきましょう。

バッテリーを充電する

ただの充電切れなら、バッテリーを充電すれば解決できます。車のエンジンを15〜30分程度かけて、ドラレコに通電してください。

充電後に、日付と時刻を再設定しましょう。GPS機能付きのドラレコであれば、電源を切っても時刻が維持されます。

常時電源で設置する

多くの方はドラレコをシガーソケットに接続して使用していますが、日付リセットを防ぐためには「常時電源」に切り替えるという方法もあります。

常時電源とは、車のエンジンを切った状態でもヒューズから電力を供給できるようにする設置方法です。

車種やドラレコのモデルによって切り替え方法が異なるため、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドに依頼するのがおすすめです。

なお、常時電源はエンジンを切った状態でも電力を使用し続けることなります。長期間車を使用しない場合は車のバッテリーが上がってしまう可能性もありますので、注意してください。

バッテリーを交換する

ドラレコの内臓バッテリーは使い続けると劣化し、充電しても性能が十分に発揮されなくなります。

特に、頻繁な充放電を繰り返した場合や長期間放置した場合は、バッテリーやボタン電池が枯渇している可能性が高いです。

メーカーのコールセンターや販売店に相談し、バッテリー交換を検討しましょう。

標準時刻を「日本」に直す

時刻が数時間ずれている場合は、ドラレコの標準時刻設定が「日本」以外の国になっている可能性が考えられます。

設定メニューから標準時刻を確認し、日本標準時(JST)に修正してみましょう。

詳しい手順は取扱説明書に記載されています。手元にない場合でも、メーカー公式サイトからダウンロードできるはずなので、チェックしてみてください。

ソフトウェアをアップデートする

バッテリーや設定に問題がない場合でも、ドラレコのソフトウェアやファームウェアが古いために不具合が出ているのかもしれません。

メーカーの公式サイトで最新バージョンを確認し、指示に従ってアップデートを実施してください。

例えばCOMTEC(コムテック)の場合、公式サイト内の「ファームウェア ダウンロードページ」にアクセスすると、シリーズ一覧が表示されます。そこからお使いの製品を選び、「ダウンロードページ」ボタンを押すことで、最新のファームウェアを入手できます。

販売店に相談する

上記の対処法を試しても改善しない場合、ドラレコ本体の故障が原因かもしれません。購入した販売店やメーカーのサポート窓口に相談してみてください。

保証期間内で、かつ自然故障であれば無償で修理してもらえます。水没や外部からの衝撃など保証規定外の場合、または保証期間を過ぎている場合は有償修理となります。

一般的な修理の流れは次のとおりです。

  1. ドラレコ本体と 修理依頼票(あれば保証書)を送る
  2. 点検後、見積もりが届く(3〜5営業日)
  3. 修理完了後、返送される(7〜10営業日)

なお、代替機の貸し出しが行われないケースがほとんどです。修理に出す際は、しばらくドラレコが使えなくなる点をあらかじめ理解しておきましょう。

ドラレコの日付が誤っていると、証拠にならない?

ドラレコは日時が多少ズレていても録画はできますが、交通事故やあおり運転などで警察・保険会社に映像を提出する際には注意が必要です。

例えば、事故の状況(信号無視・スピード超過・ウインカーの有無)がわかる映像なら問題ないと思うかもしれません。

しかし、日時が大きくずれていると映像の信頼性が低下し、証拠として認められない可能性があります。だからといって、提出前に修正や編集をしてしまうと偽造・捏造が疑われてしまいます。

万が一に備え、今のうちに日時を正しく設定しておきましょう。詳しくは以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。

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まとめ

ドラレコの日付がリセットされてしまうのは内蔵バッテリーが関連しているケースが多いですが、さまざまな要因が考えられます。紹介した対処法を順に試してみてください。

もしも、事故の映像に日付や時刻が正しく記録されていないときは、専門の解析サービスに相談することをおすすめします。

東海DCでは映像を分析し、状況を詳細にレポートとしてまとめるサービスを提供しています。日付が正確でなくても、信頼性の高い資料として警察や保険会社に提出できる場合もあります。ぜひ一度ご相談ください。

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