ドラレコはモニター無し(モニターレス)でいい?メリットとデメリット

あおり運転や追突事故など、トラブル時に役立つドライブレコーダー。これまではモニター(液晶)タイプが主流でしたが、近年は「モニター無し(モニターレス)」タイプが注目されています。

しかし「小型でスッキリするのは良さそうだけど、実際に不便はないの?」と迷う方も多いでしょう。

そこで今回は、モニターレスドラレコのメリットとデメリットを分かりやすくまとめました。ご自身の車にはモニターなし・ありのどちらがよいか、ぜひ参考にしてみてください。

モニターレス型ドラレコのメリット

モニターレス型ドライブレコーダーは、液晶画面を排したシンプル設計により小型化と低価格を実現しています。ここではモニターレスのメリットを紹介します。

車内がスッキリする

モニター付きのドラレコは、フロントガラスやバックミラー付近に設置すると視界を遮ることがあります。

死角が生まれると、発生しやすいのが「バック時の事故」です。特に、見通しの悪い交差点や駐車場などを利用する際は注意が必要です。

モニターレス型はモニターを省いているため、指2〜3本程度のサイズです。バックミラーの裏やダッシュボードの端に取り付けても存在感が少なく、インテリアを重視するドライバーにもおすすめできます。

取り付けが簡単

モニターレスドラレコは小型で、配線も最小限に抑えられているため設置が簡単です。

ほとんどの製品は両面テープで固定でき、ドライバーや専用工具を必要としません。専門業者に依頼せず自分で取り付けられるので、工賃を節約できる点も魅力です。

スマホで操作可能

モニターレスドラレコの大きな特徴は、録画映像の確認や設定変更をスマートフォンで行う点です。

多くの機種にWi-Fi機能が備わっており、専用アプリを使えば撮影した映像をその場でチェックできます。事故やトラブル発生時に、録画データを家族や保険会社へすぐに送信できるため安心です。

フロント・リアを問わない

モニターレスドラレコはコンパクトであるため、フロントガラスだけでなくリアウインドウにも設置しやすいのが特徴です。

さらに比較的リーズナブルで、1.5万円前後から購入可能です。一般的なモニター付きモデルは2〜3万円、高画質だと5万円を超える製品もあるため、出費を抑えられるのです。

前方用のカメラをすでに搭載している場合でも、モニターレスならサブカメラとして導入しやすいでしょう。

モニターレス型ドラレコのデメリット

モニターレス型ドライブレコーダーは価格やサイズ面で魅力的ですが、一方でスマホ操作に不慣れな人には扱いにくいかもしれません。

ここからは事前に知っておきたいデメリットを紹介します。

スマホの充電切れで見れなくなる

モニターレスドラレコは本体に液晶画面がないため、録画映像の確認や設定操作にはスマートフォンが欠かせません。

つまり、事故やトラブルが発生した際にスマホの充電が切れていた場合、映像をその場で確認できない状況が生じます。警察から映像を提示するよう求められても、後日提出せざるを得ないケースもあるでしょう。

Wi-Fi接続が不安定だと再生できない

モニターレスドラレコは、主にWi-Fiを利用してスマートフォンと連携する仕組みです。そのため通信環境が不安定な場所では、映像の転送や再生がスムーズに行えない場合があります。

特に高画質で録画したデータは容量が大きく、読み込みに時間がかかったり途中で接続が途切れたりするかもしれません。

地下駐車場など電波が届きにくい場所へ頻繁に行くなら、ポケット型WiFi(モバイルWi-Fi)を別途用意したほうがよいでしょう。

スマホ連携に慣れていない人には不便

モニターレスドラレコはスマホアプリでの操作が前提となるため、スマホの扱いに不慣れな人にはあまりおすすめできません。

初期設定・設定変更もアプリを経由しなければならず、直感的に使える液晶モニター付きと比べて手順が増えることになります。

特にスマ-トフォンをあまり利用しない高齢者にとっては、映像を確認するまでの操作が負担となるでしょう。

動作が分かりにくい

モニター付きのドラレコであれば、録画が開始されているかどうかを画面で確認できます。

しかしモニターレス型は表示機能がないため、正常に作動しているのかをリアルタイムで確かめにくいという弱点があります。

特に駐車監視モードなど一部の機能を手動で切り替える場合に分かりにくく、「肝心な場面が録画されていなかった」と困るかもしれません。

まとめ

モニターレス型ドラレコはコンパクトで、車内がすっきりする上に、設置が簡単です。本体価格は約1.5万円、設置費用も節約できることから、後方カメラや駐車監視用のサブ機としておすすめできます。

ただし、モニター(液晶)画面がないためスマホが必須で、接続環境に左右されやすいといった注意点も存在します。モニターレスを購入する前に、しっかり検討することをおすすめします。

モニターがある・ないに関わらず、ドラレコの映像が乱れるリスクはゼロではありません。交通事故の際、録画はできていたけれど「ナンバープレートが判別できない」「信号の色が分かりにくい」という場合にはドラレコ映像解析サービスをご活用ください。

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