ドライブレコーダーを導入することを決めたら、次に迷うのが「購入するか、レンタルにするか」ではないでしょうか。
初期費用を抑えられるレンタルは気軽に始められる一方で、長く使えば割高になることもあります。購入なら好きな機種を選べますが、取り付けやデータ管理の手間は避けられません。
この記事では、ドラレコをレンタルするケース・購入するケースそれぞれの特徴を紹介しているので、自分に合うのはどちらか考えてみてください。
ドラレコレンタルの特徴
ドライブレコーダーは購入だけでなく、保険会社やレンタカー会社を通じてレンタルする方法もあります。初期費用を抑えてすぐに導入できるため、試しに使いたい人や短期間だけ利用したい人にとって便利です。
ここではレンタルならではの特徴を紹介します。
手軽に導入できる
保険会社やレンタカー会社が指定する機種を利用するため、自分で製品を比較検討する手間を省けます。初めてドラレコを導入する人でも、契約後すぐに使用を開始できる点は安心できるでしょう。
さらに不要になった場合は返却するだけで済み、廃棄や買い替えの手間もありません。たとえば、数日間の旅行や一定期間だけ車を利用するケースでは、購入よりレンタルの方が費用を抑えつつ便利に使えるでしょう。
事故時の対応がスムーズ

特に自動車保険に付帯するプランでは、事故の衝撃を検知すると自動で緊急通報が行われたり、映像や位置情報が保険会社へ送信されたりします。
オペレーターが迅速に連絡を取り、救急や警察への対応をサポートしてくれるため、運転者は慌てずに行動できるでしょう。
初期費用が安い

レンタルなら初期費用がかからず、月額1,000円から3,000円で利用を始められます。たとえば、数泊の旅行で車を使う場合、短期間であればレンタルの方が経済的です。
ただし利用期間が2年以上になると、支払う累計額が購入費用を上回るケースが多くなります。長く使う予定がある人は、あらかじめ費用シミュレーションを行うことをおすすめします。
プライバシーに注意
レンタルのデメリットとして挙げられるのが、データの扱いに関するプライバシー面です。保険会社が提供するサービスでは、走行データや映像が自動的に送信される仕組みになっていることがあります。
事故の証拠としては有効に活用できますが、日常の運転情報まで共有される点に不安を感じる人もいるでしょう。
ドラレコ購入の特徴
ドラレコを購入する際には数万円かかりますが、自分のライフスタイルに合った製品を導入できます。ここからは、購入ならではの特徴を見ていきましょう。
機種を自由に選べる

レンタルでは前方のみを録画するシンプルなモデルが一般的ですが、購入なら360度録画可能な高機能タイプまで幅広く選択できます。
例えば広角レンズ搭載モデルを選ぶと横からの衝突も記録可能ですし、駐車中のトラブルを想定する人には駐車監視機能付きモデルが有効です。
長期利用なら割安
ドラレコを購入する場合、初期費用はかかりますが、長期的に見ればレンタルよりも費用を抑えられる可能性が高いです。
一般的なモデルは1万〜2万円、高性能な前後カメラ付きでも2万〜3万円程度で購入できます。
取り付け費用が必要
簡易モデルであればシガーソケットに差し込むだけで使用でき、ドライバー自身で設置可能です。
しかし前後カメラや駐車監視機能を備えたモデルは、配線を車内にきれいに通す必要があります。取り付ける場所も「道路運送車両の保安基準第29条」により定められているため、専門業者に依頼するのが一般的です。
カー用品店やディーラーなどに頼んだ場合、工賃は1万〜3万円程度が相場です。
自分でバックアップ
SDカードに保存された映像は、一定期間が過ぎると自動で上書きされる仕組みになっています。例えば事故の映像を保存せずに放置すると、数日後には上書きされてしまう可能性があります。
ただし最近は「クラウド保存対応モデル」も登場しており、インターネット経由でデータを自動的に保存できる製品も増えています。
ドラレコをレンタルか購入か?判断基準
以下の表でそれぞれの特徴を整理しました。自分に合うのはどちらか参考にしてください。
判断基準 | レンタル | 購入 |
---|---|---|
初期費用 | 初期費用0円で始められる。旅行や短期利用に便利。 | 本体代金2〜3万円程度が必要。長期利用では割安になる。 |
機種の自由度 | サービスが指定する機種を使用。選べる範囲は限られる。 | 高画質モデルや360度カメラなど自由に選べる。 |
事故対応 | 保険会社の緊急通報やオペレーター対応が利用可能。 | 基本的に事故対応機能はなく、自己対応が必要。 |
データ管理 | 走行情報や映像が保険会社に送信される仕組みがある。 | データは自己管理。クラウド保存対応モデルも選べる。 |
まとめ
ドラレコと一言で言っても、レンタルと購入のどちらを選ぶかによって特徴が変わります。初期費用を抑えたい場合や短期間の利用を考えている場合にはレンタルが便利でしょう。
一方で、長期利用を前提に機能や性能にこだわりたい場合には購入の方が適しています。
カーライフを踏まえて、自分に合った方法を見つけてみてください。