防犯カメラは店舗の安全を守るための大切な設備ですし、事件や事故が発生した際には貴重な証拠にもなります。そのため、急に映像が映らなくなると「どうしよう?」と焦ってしまいますよね。

この記事では、防犯カメラが映らなくなる原因と対処法を分かりやすくお伝えします。

防犯カメラが映らない原因

防犯カメラの映像が途絶える原因はいくつか考えられますが、主な原因は以下の通りです。

  • カメラ本体の不具合
  • ケーブルの破損
  • レコーダーの故障
  • モニターの故障

それぞれの原因について説明していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

本体の不具合

防犯カメラの寿命(耐用年数)は5〜6年と言われています。年数が経つにつれて、センサーの感度が低下したり、内部の部品が老朽化したりすることで「映像の色がくすむ」「一部が表示されない」といった問題が出ます。

湿度が高い場所や直射日光が当たる場所、温度変化が激しい環境に設置されたカメラは劣化が進みやすいので注意が必要です。

ケーブルの破損

防犯カメラは、同軸ケーブルやLANケーブル、HDMIケーブルなどさまざまなケーブルに接続されています。

ケーブル内部が断線してしまうと外見では分かりにくく、いつの間にか映像が映らなくなったり、画質が悪くなったりすることがあります。特に、屋外に設置されたケーブルは風や雨によるダメージや、動物に噛まれることで劣化が早まりやすいです。

レコーダーの故障

防犯カメラの映像を記録・保存するレコーダー(録画機)が故障すると、映像が途切れたり、全く表示されなかったりします。

レコーダーの寿命はカメラ本体と同様に約6年とされていますが、内部に搭載されているHDDや冷却用のファン、ボタン電池は消耗品です。特にHDDはデータの記録に重要な役割を果たしているため、劣化が進むと映像の保存や再生に支障が出る可能性があります。

モニターの故障

防犯カメラ自体には問題がなくても、モニターが故障すると映像が表示されないことがあります。

例えば、

  • 液晶画面が真っ暗(何も映らない)
  • 映像がいつもより暗い
  • 色むらが出ている
  • ディスプレイが突然消えたり付いたりする

といった症状が見られる場合はモニターの故障を疑ったほうがよいでしょう。

防犯カメラが映らない場合の対処法

防犯カメラが急に映らなくなると焦ってしまいがちですが、まずは落ち着きましょう。意外とシンプルな原因で映像が途絶えることが多いんです。

ここでは、簡単にできる対処法をいくつかご紹介しますので、ひとつずつ試してみてくださいね。

電源が入っているか確認する

最初に確認してほしいのは「カメラの電源が入っているかどうか」です。掃除中にコンセントが抜けてしまったり、誰かが誤って電源をオフにしてしまったりといったケースも少なくないのです。

また、ブレーカーが落ちてしまった場合にも電源供給が止まってしまい、映像が映らなくなることもあります。電源周りを一度確認してみると、すぐに解決するかもしれません。

再起動する

防犯カメラの映像が映らなくなる原因として、システムの一時的なバグや不具合も考えられます。

カメラの電源を一度オフにしてから再度オンにするか、電源プラグを抜いて再接続してみてください。これでシステムのキャッシュが解放され、通常の動作に戻ることがあります。

ただし、再起動してもカメラが全く作動せず、熱も感じられず、音もしない場合は、故障の可能性が高いです。その際は、早めにメーカーに相談することをおすすめします。

ファームウェアをアップデートする

防犯カメラのファームウェアを更新していますか?古いバージョンのファームウェアを使用していると不具合が発生しやすくなります。

メーカーの公式ウェブサイトから最新のファームウェアをダウンロードし、アップデートを試してみてください。不具合が解消され、カメラが正常に動作するようになるかもしれません。

配線を直す

防犯カメラと接続されているケーブルが抜けていたり、緩んでいたりすると、映像信号が途切れてしまいます。配線がしっかりと接続されているかを確認し、必要に応じて繋ぎ直してください。

また、ケーブルと接点部分に埃が溜まっていると接触不良が起こることもあります。ブロアーやエアダスターを使って埃を取り除き、無水エタノールで接点をきれいに拭くと、改善されるかもしれません。

ネットの接続状況を確認する

ネットワークカメラ(IPカメラ)はインターネット経由で映像を送受信しているため、ネット接続に問題があると映像が表示されなくなります。Wi-Fiルーターの設定や、他のネットワーク機器との接続状況を確認してみてください。

また、インターネット回線の速度が遅いと映像が途切れることがあります。その場合は通信速度の速い回線に切り替えることも検討してください。

まとめ

防犯カメラが急に映らなくなると不安になりますよね。お店のセキュリティを守るためにも、原因を早めに見つけて対処することが大切です。

この記事で紹介した対処法を試してみれば、多くの場合は問題を解決できるはずですので、ひとつずつ確認してみてください。

もし事故や事件が起きたときに防犯カメラが映っていなかったとしても、データが残っている可能性があります。画質が悪くなっていても、東海DCの映像解析サービスを利用すれば重要な情報を見逃さずに済むかもしれません。

防犯カメラ・監視カメラの映像を活用したい方はぜひ一度ご相談ください。