前回、交通事故を起こした方の多くが、事故状況をよく憶えていないことについて書きました。
聴取する側はこの点を踏まえてヒアリングしなければなりません。
例えば、曖昧な表現で説明している、声のトーンが落ちた、表情が曇った等々、それが確固たる記憶に基づいて語られているのか、そうでないかを読み取る必要があります。
また、決して急かさず、辛抱強くある必要があります。
もちろん、記憶が戻るまでぼーっと突っ立て待っていればいいというわけではありません。少しでも記憶の手がかりが見つかるよう効果的な質問を投げかけたりする必要もあります。
そして一番大事なこととして、事故を起こした方(遭われた方)の感情に配慮する必要があります。
ここで躓くと、全く前に進まなくなります。この点については次回に続きます。